Back in black

十徳ナイフ・・・

といえばこのメーカーを私は真っ先に挙げます。

赤いボディに十字のマーク、たくさんの機能のついたこのナイフ・・・思い出が・・・

私には小学校からの友人がいるのですが、ここでは彼のことをまぁKとでもしておきましょう。

Kと私はいつも一緒で、どこに行くのも一緒で私が音楽に興味を持ち始めると彼は突然ギターをしらん間に買ってきてて、私にベースを買うように指示し、本を読むことが好きな私が本嫌いの彼にアガサクリスティを貸すといつの間にか彼の部屋は図書館より多いかと思われる本の山にうもれ（これはまじでびっくりします！！）私にこれは読んどかなあかんっといってスティーブンキングの洋書を私に貸し（ITだったとおもう）英語読めんがなっていうと、roseは努力惜しまんからなぁ（爆）・・・などという男です。

Ｋはあるとき父親からプレゼントをもらいました。

それがVICTORINOXだったのです。

しかも、普通のではなくていわゆるスイスチャンプ・・・

VICTORINOX(ビクトリノックス) スイスチャンプＸＡＶＴ
もうどれがナイフなのかわかりません（笑）
もちろん昔の話なので、このモデルではないです。




そして彼の父親は彼が中学３年のときに他界しました。

このVICTORINOXが形見となったわけです。

Ｋはこのナイフをとても使いこなしていました。

これ見た目でわかりにくいのですが、幅がめちゃくちゃあって、にぎると石鹸大のような感じで、ナイフとしては使いにくいです(笑)

のこぎりで切るときも普通ののこのほうが使いやすいのに彼は必ずこれを使い、ドライバーでビスを締めるときも彼はこれで締めていました。

しかもちゃんとそれを使いこなすのです・・・

なんていうか・・・

それを見るとマルチツールといわざるを得ないのですが・・・

私にはとても使いこなせないなぁ・・・と(笑)

Ｋ「rose・・・使えたら道具なんてなんでもええねん」

rose「そらそうやけどな、もっと使いやすいのあるんやから何も無理にそれでやらんでも（笑）」

K「道具おくとこないし、かさばるがなぁ・・・！」

rose「てか、この大量の本、古本屋に売れば？」

Ｋ「また無理難題を～～～」

rose「だいたいなぁ・・・おまえなんで部屋に本があってお前の寝る所が廊下やねん！！」

K「rose・・・寝れたら場所なんてどこでもええんや」

rose「・・・・・・・・・・・・・・」

Ｋの蔵書はおそらく５０００から１００００といったとこでしょうか・・・・

数え切れません（笑）部屋中本とギターとＣＤで埋め尽くされたＫの部屋には寝床すらないくらいぎっしりと・・・（笑）

本好きの私でもそこまであつめられない・・・というか、いつもＫのとこで本を読んでいました（笑）

まぁそんなこんなで私の人生でKというやつは欠かせない存在だったのです。

最近になって、キャンプをやりはじめてＫを思い出しました・・・。

アウトドアショップでもVICTORINOX売り場もあるし、手にとらせてもらったこともあります。

Ｋが言った「道具なんて使えたらええねん・・・」は物事の真実を言い当ててるでしょうね～。

高い値段で買った道具も使わなければ、何の役にも立たない。

が、スイスチャンプはちょっとナイフって感じではないですが（笑）

ちなみに未だ私はVICTORINOXを所持してません。

でもそろそろ買おうっかなぁと思い始めました。

Kのことも思いつつ・・・

そんな彼も天国からVICTORINOXのカタログを見てる私のことを笑ってみてることでしょう♪